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木の家の話

天然木ってなんだろう

ある大工の棟梁が「今の日本の住まいは、建てた時が一番綺麗で、時間が経つにつれて汚く見苦しくなる」と言っています。合板や突板は均一的な美しさはありますが、味わいに乏しく、時間とともに傷みが目立ち、見苦しくなっていきます。

天然木は無垢材ともいわれ、どれをとっても同じものは無く、各々に個性があり、それが本物ならではの存在感と、深い味わいとなっていきます。天然木は、本物の木そのままですので、呼吸をし、温かみがあり、温度調節に優れ、断熱性もあります。

また、時間の経過と共に変化や収縮、反りも生じます。しかし、そこにこそ味わいがあり、本物の木を実感させてくれます。

図1

天然木と一緒に暮らすことは、自然の優しさを感じながら暮らすことなのです。

天然木の価値は、家を建てる方の気持ちで高まります。天然木を愛する人によって、その家は輝き、価値のあるものになるでしょう。

人種もいろいろ 木種もいろいろ 人生もいろいろ

図2

天然木は、針葉樹と広葉樹に大別されます。針葉樹はマツやスギに代表されるように、成長が早く入手しやすい材料です。幹が真っ直ぐ生長するために、長い木材としてよく使用されています。手触りも柔らかく、加工がしやすく、建築材料として好まれています。

オークやアルダーに代表される広葉樹は、成長が遅いため、比較的入手しにくい木材です。ただし、固く加工も難しいが、耐久性が高く、キズが付きにくいので、土足文化の住宅などでは、床材として古くから使用されてきました。

さらに細かく分けると、種類はもちろん、成長した場所、方角、温度や日照時間などで、様々な性格や特徴を持っています。人がそれぞれ違うように、天然木も個性豊かな仲間が揃っています。天然木を選ぶ時は、よ〜く性格を理解してからがいいようですね。

やっぱり木の家がいい

人類の遠い祖先は、森の中、木の上で生活をし、樹上から草原へ進出した時も、食料や外敵から身を守ることを考えると、やはり生活の中心は、木だったでしょう。木そのものが「家」だったのです。

そういえば、人類の遠い祖先が森の中で生活していたために、木の家に惹かれるという説があります。それは私たちの遺伝子に組み込まれた遠い記憶…。木の家で生活することは、私たちにとって自然の行為なのかもしれませんね。

ただ、本物の天然木には、沢山のわがままな性質があります。でも性格は朴訥で、真面目です。性格を理解すれば、住む人を裏切りません。

日本は、かつて「木と紙の文化」の国と言われていたことがあります。木を使って住まいを建て、木の道具を使った、人々の暮しがありました。私たちに一番身近で親しみやすい暮しが、木に囲まれた生活なのかもしれません。

やっぱり木の家って本当にいいですよね。

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